バイオリンの弦の選び方
ヴァイオリンの弦はたくさんの種類があります。どれを買ったら良いか悩む方は多いのではないでしょうか。
正直、結論から言ってしまえば自分の楽器と相性の良い弦を見つけるのが1番です。これという弦を見つけるまでは、色々な弦を試してみると良いと思います。
とは言っても、どれから試すべきかも悩んでしまう。という方の為に、今回は弦の種類と私のおすすめを紹介します。
☆弦の種類
◎ナイロン弦
ナイロン等の合成繊維からできています。最もポピュラーでたくさんの商品があります。音色はスチール弦よりも柔らかく、調弦も安定しやすいので扱いやすい弦と言えるでしょう。初心者から上級者の方まで、皆さま是非いくつか試してみてください。
◎ガット弦
古くから使われており、羊の腸からできています。感触が柔らかく、とてもあたたかみのあるヴァイオリンらしい音色です。プロの演奏者の多くが使っている弦でもあります。ただし、気温や湿度の変化を受けやすく、調弦が狂いやすかったり切れやすかったりするので取り扱いには注意が必要です。調弦に自信がついてきた中級者以上の方におすすめです。
◎スチール弦
金属が芯となっており、丈夫で比較的調弦は安定しやすいです。音量は出やすいですが、音色は硬めですので好みが分かれます。E線だけをスチール弦にする人もいます。
☆おすすめの弦
◎オリーブ(ピラストロ社)
ガット弦を代表する弦です。プロの演奏家から最も支持を集める弦で、柔らかく芯のある音色やしっかりとした響き、ハイポジションでもしっかりした発音が保てる点等全てにおいて最高級の名に相応しいです。一度は試して欲しい弦ですが、お値段も最高級です。
◎オイドクサ(ピラストロ社)
ガット弦ナンバー2と言って良いと思います。オリーブよりは手頃な値段でガット弦の魅力を堪能できます。私も普段愛用しています。
◎ドミナント(トマスティーク社)
ナイロン弦です。定番中の定番なので迷ったらまずはこれをお試しください。分数楽器用もありますし、世界的にも広く支持されている弦です。値段も高すぎず、不安な程安くもなく、音量や音色も癖がなくて全てにおいてバランスのとれた弦です。
◎エヴァ・ピラッツィ(ピラストロ社)
ナイロン弦です。力強くきらびやかな音色で、人気があります。ナイロン弦にしては少し値段が高めですが、プロの演奏家や音大生にも愛用者がいます。見た目の話になってしまいますが、E線が金色なのもちょっとカッコイイです。私もガット弦にする前はこれを使っていることが多かったです。
さて、ここまで弦の種類とおすすめを書きましたが、いかがでしたでしょうか。はじめにも書きましたが、1番大切なのは自分の楽器との相性です。相性が良い弦を張ると楽器が鳴ります。そして、自分の好みも是非大切にしながら、お気に入りの弦を探してくださいね。
弦は物と使用頻度にもよりますが、基本的には半年から長くても1年程度で交換が必要な消耗品です。レッスンの際は新しい弦をお持ちいただければ無料で張り替えができますので、是非張り替えも一緒に練習しましょう。
0コメント